新年のご挨拶
愛知県左官業協同組合 理事長 伊藤充隆
新年明けましておめでとうございます。組合員の皆様には平素より組合事業運営にご協力を賜り厚く御礼申し上げます。
昨年は新型コロナウイルス感染症の影響で過去に経験したことのない年となり今もなおそれは続いております。中止になった事業が多くその対応の仕方も初めてのことが多く前向きに捉えれば「いろいろな経験をさせて頂いている」とみるべきなのか今年も大変な年になりそうです。今年度の技能検定(前期)が初めて中止となりこれも初めて後期に技能検定3級を実施することになった。次年度の技能検定1・2級(実技)は45年振りに会場を組合会館から外に出る予定です。昨年も一昨年に続き「京都愛知親睦野球交流会」が開催できませんでした。「名古屋まつり」の中止に伴い一粒会の一大イベント「尾張名古屋の職人展」も中止。青年部の家族交流もできる「技能プラザ」の中止。12年目の「建設系高校入職促進事業(出前授業)」、第5回となる予定だった「建設専門工事業合同体験フェア」は若年者の確保に貢献してきた事業なので中止は痛かった。その中でも今年度は小中学校の「ものづくり体験会」が9校に倍増した。職業体験の校外学習ができない分、学校への「ものづくりマイスター」の派遣要請が増えたようだ。
このような状況の中、当組合で人材育成として運営する愛知県左官高等職業訓練校に今年度は6名の入校があり全学年で21名在籍しております。2ヶ月休校したがマスク・手洗い・3密対策を徹底し時間割を調整し訓練時間数を予定通り実施しています。今年度の新入生の内3名が女性(計4名)ということもあり一昨年より懸案であった1・2階トイレの洋式化と更衣室の新設が急務となり8月に改修工事を行いました。資金面での心配も役員の皆様の協力により無事完成いたしました。誠に有難うございました。昨年は訓練生の中から事業主の協力の下、当初2名の若者が技能五輪に挑戦する予定でしたが新型コロナウイルス感染症の影響で愛知県予選や強化訓練が実施できなくなったこともあり出場を取りやめました。工業高校も3名から1名と減り、結果、市工芸の女子生徒のみの参加となりました。この第58回技能五輪全国大会(愛知)は2年連続で愛知県国際展示場(ASE)にて無観客でWEB動画配信で開催された。今回も左官職種の競技補佐や設営・撤去(知多組合)・選手を指導されたものづくりマイスター等組合員の皆様有難うございました。
建設業界として「建設キャリアアップシステム」、「特定技能外国人」等新しい制度が新型コロナウイルス感染症の影響で足踏み状態となっています。その中でも名称を新たに「建設労働者育成支援事業・建設技能初心者コース」は10月に受け入れ実施し今年3月にも協力することとなっています。日左連の「現代しっくい施工法講習会」は4回開催する予定が順延した分が1回残って2月に開催します。これからも組合として塗壁のPR普及に努めてまいります。
昨年は総会・役員会(他関係団体も含め)が文書審議やWEB会議等これまでにない対応で行われました。今年も会議の運営方法も異例となる予定です。しかし、これからは飲食を伴わない等対策をとった上で少人数でも対面で実施しないといけないのではないかと思います。「組合員全員がプライド・夢・希望の持てる業界」にするためにも皆様のより一層のご支援をお願い申し上げます。
最後になりましたが皆様方のご健康とご多幸を祈念しまして新年のご挨拶とさせていただきます。