新年のご挨拶

愛知県左官業協同組合 理事長 伊藤充隆

 新年明けましておめでとうございます。組合員の皆様には平素より組合事業運営にご協力を賜り厚く御礼申し上げます。

 昨年は京都愛知親睦野球交流会が開催できませんでした。55年間、霰が降っても試合をしたり雨でグランドが使用できないときはボーリング大会に切り替えて対応してきたが、台風のため高速道路の通行止めの影響他で京都に行くことが困難になり止む無く中止となりました。最近多くの自然災害は地球温暖化のせいでしょうか?建設業界は皮肉なことに東日本の震災以降、人手不足が顕著になって居ます。

 そのような中で組合としては人材の確保・育成、PR活動、福利厚生など積極的に行ってきました。
担い手確保として、昨年は第57回技能五輪全国大会あいち大会開催に協力し、左官職種の競技補佐や設営・撤去、技能士ガイド、高校生ガイドの指導、ものづくりマイスターとして選手の指導など、組合員の皆様の協力で行うことができました。改めてお礼申し上げます。今回は愛知県選手の参加は中部大学(組合員子息、敢闘賞)の学生と市工芸の生徒の2名でした。残念ですが事業所からはありませんでした。この技能五輪全国大会は今年もスカイエキスポで開催されます。この技能五輪の愛知県予選は技能検定のときに行われます。昨年は工業高校の先生方の努力のおかげで技能検定3級に高校生が20名受検しました。ものづくりマイスターの活用や高校生ガイドの指導を通して左官職を高校生に知ってもらえることとなり、この他にも、11年続いています「建設系高校入職促進事業(出前授業)」の講師派遣、第4回となりました「建設専門工事業合同体験フェア」などの事業を行うことで確実に事業所への入職につながり成果を出しています。また、人材育成として当組合の愛知県左官高等職業訓練校に昨年は11名の入校があり全学年で21名在籍しています。この中からも事業所の協力のもと技能五輪に挑戦する若者が出ることを期待します。そして、今年度も小中学校4校の「ものづくり体験会」にものづくりマイスターの派遣や中学校1校の「職場体験」を受け入れました。少しでも左官職種を知っていただければと思います。

 昨年も一粒会の協力で「尾張名古屋の職人展」に参加しました。今年も名古屋まつりと共催で3日間で約15万人の来場者のなか、ステージでは立見が出る好評の壁塗りパフォーマンスを行いました。関連して名技連ボーリング大会への参加お疲れさまでした。また、青年部の協力で参加の「技能プラザ」は50周年を迎え記念の匠の技の競技会やアイチータ杯など例年とは少し違う雰囲気で盛大に行われました。

 建設業界では昨年より「建設キャリアアップシステム」や「特定技能外国人」といった新しい制度が進行中ですが、左官業界では日左連が「現代しっくい施工法講習会」を開始しています。これからも組合として塗壁のPR普及に努めてまいります。「組合員全員がプライド・夢・希望の持てる業界」にするためにも皆様のより一層のご支援をお願い申し上げます。

 最後になりましたが皆様方のご健康とご多幸を祈念しまして新年のご挨拶とさせていただきます。

機関誌『愛左協2020』