新年のご挨拶
愛知県左官業協同組合 理事長 伊藤充隆

 新年あけましておめでとうございます。組合員の皆様には平素より組合事業運営にご協力を賜り厚く御礼申し上げます。
 昨年は元旦に発生した能登半島地震で始まりました。未だに復旧が困難な地域があります。海外では東欧・中近東で戦争犯罪が行われている。このような社会情勢の中でしたが、パリオリンピックやドジャース大谷翔平の活躍で日本中が盛り上がった年でした。そして、私共の左官業振興議員連盟会長の石破茂氏が総理大臣になられたことは本当にうれしく思いました。    

【愛知県左官高等職業訓練校】
 今年度、人材育成として運営する職業訓練校は3名の修了生と7名の入校生があり現在は全学年で19名在籍しております。講師陣も充実し、伝統工法・現代工法と幅広く行っています。事業所の求人努力と合同体験フェア・出前授業(技能検定、ものづくりマイスター、あいち技能伝承バンク)・進路ガイダンスなどの事業と連携して人材確保育成に努めています。

【技能五輪】
 昨年11月に第62回技能五輪全国大会が愛知県国際展示場で開催されましたが左官職種の愛知県選手は12年ぶりに選手派遣できませんでした。ところが、銀メダルを獲得した新藏夕姫(しんぐらゆうき)さん(千葉県・住友林業建築技術専門校)が愛知県名古屋(市工芸卒)出身で名古屋の事業所(住友林業ホームエンジニアリング)に勤務していることが分かり、私は「愛知県!」と思っています。今年は愛知県から当訓練校や事業所の選手が出ることを期待いたします。愛知県では2014年より11年間で5回の開催しており、また、今年来年と4年連続開催する予定となっており今年は10月に開催されます。そして昨年9月のWSI総会(フランス・リヨン)で2028年技能五輪国際大会が日本・愛知で開催することが決定しました!これまでも私共左官職種にとって技能五輪は若い人の技能競技大会を活用した人材育成であると申しておりますが、大会見学等を通しての人材確保に繋がっています。組合としてもこれからも若い人の人材確保・育成に力を注ぐためにも協力していきます。競技補佐や設営・撤去のお手伝い、ものづくりマイスター等の選手指導、組合員の皆様のご協力をお願いいたします。

【イベント】
 昨年は「第60回京都愛知親睦野球交流会」は10月に京都から多数の参加をいただきボウリング大会と懇親会を行いました。また、名古屋まつりに併設して「尾張名古屋の職人展」がオアシス21で開催されました。泥ダンゴと壁塗り体験そして盛り上がり最高のステージパフォーマンス等、今回も一粒会の皆様は絶好調でした。「技能プラザ」は11月に開催しここでも泥ダンゴが盛況でした。今回は技能五輪全国大会応援ものづくり魅力発信事業「ものづくりチャレンジ」に協力し、スペシャルトークステージに青年部長が参加し左官職種の魅力を語りました。パネルディスカッションでは厚生労働省の安達佳弘参事官の貴重なお話が聞けました。「これからの『ものづくりの魅力発信』に小中学生高校生と保護者などに情報発信・体験のために学校を所管する文部科学省、職業訓練や雇用を所管する厚生労働省など縦割りになっているものを横断的に協力していくように行政も力を入れていく」とのお話があり、安達参事官にはこの後の技能五輪の時にもお話ができ力強い言葉と確信しました。

【全国左官タイル塗装業健康保険組合】
 現在の健康保険証は有効期限の今年3月末日まで使用可能です。既にマイナ保険証の方には「資格情報のお知らせ」、マイナンバーカードを登録していない方やマイナンバーカードを持っていない方には「資格確認書」が届きます。

 今年は第88回日左連定時総会(5/29)の開催県、第50回全国左官技能競技大会(東京都、9/21-24)への選手派遣担当県、そして技能五輪全国大会(10/17-20)と忙しい年になります。「組合員全員がプライド・夢・希望の持てる業界」にするためにも皆様のより一層のご支援をお願い申し上げます。皆様方のご健康とご多幸を祈念しまして新年のご挨拶とさせていただきます。

機関誌『愛左協2025』