新年のご挨拶 愛知県左官業協同組合 理事長 伊藤充隆
新年明けましておめでとうございます。組合員の皆様には平素より組合事業運営にご協力を賜り厚く御礼申し上げます。
今年は平成20年に着工された名古屋城本丸御殿が3期工事も完成しグランドオープンする。先の大戦で天守閣とともに焼失してしまったものを文化的価値を有して再現させたものだ。木工事だけでなく左官工事においても伝統工法の土壁塗りが竹小舞掻きから荒壁・中塗り・漆喰仕上げされ土間も三和土(たたき)が施工されている。今後は天守閣の木造復元が進められているところです。インバウンド(訪日外国人旅行)を取り込むには日本一大きい天守閣(江戸城には負けますが姫路城より大きい)の木造復元が必須で左官業界としても期待しています。
昨年は一粒会の皆様の協力で「尾張名古屋の職人展」、青年部の皆様の協力で「技能プラザ」に出展し「左官のPR」を行いました。また、「担い手の確保・育成」のために例年になくいろいろな事に取り組みました。「育成」としては当組合の愛知県左官高等職業訓練校にてOFF-JTを行っています。「確保」としては5事業を行いました。①「第2回建設専門工事業合同体験フェア」に参加し当組合青年部を中心に東海地区の高校生に壁塗り体験等を実施、②「建設労働者緊急育成支援事業(建設業基礎コース)」においても求職者に対し当組合で壁塗り体験等を実施、③ハローワークにて求職者に「左官実演会」を2周連続で壁塗り体験を実施、④平成21年から続く「県立工業高校への出前授業」を2校12日間にわたり講師を派遣し、⑤「技能五輪」においては3年連続で県予選から「とちぎ大会」の練習まで当組合の「ものづくりマイスター」に指導をしていただきました。それぞれ入職までのきっかけや実績があり少しは手ごたえを感じています。
この「技能五輪」では昨年は名古屋市立工芸高校より3名が出場しました。組合事業所からは訓練校も含めて出場できませんでした。次期大会は沖縄県で開催されますが是非、組合事業所からも選手が出場するのを期待しております。今年も一昨年に続き卒業生の左官業への入職が内定しております。このように若い人たちの左官業界への入職につながっている「技能五輪」が2019・2020年と連続で愛知県の開催が決まっており、更に、昨年、国が2023年の「技能五輪国際大会」の招致(日本、愛知県)に立候補する決定をしました。これからも「ものづくり愛知」として左官業界もそれに寄与していこうと思います。
「組合員全員がプライド・夢・希望の持てる業界」にするためにも皆様のより一層のご支援をお願い申し上げます。最後になりましたが皆様方のご健康とご多幸を祈念しまして新年のご挨拶とさせていただきます。